インフルエンザが流行する時期になり、熱が出て、咳や鼻水が出たりすると、
「これって、ただの風邪なのか、それとも、インフルエンザなのか・・・」
と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
ただの風邪だと思って油断していたら、実はインフルエンザに罹っていて、
早く病院に行かなかったために、重症化して肺炎になってしまった・・・
なんてことにならないように、インフルエンザと風邪の症状の違いを
しっかりと知っておくことは大切なことですね。
そこで、今回は、
インフルエンザと風邪の違いとは?
インフルエンザと風邪の見分け方とは?
などについてまとめてみました。
インフルエンザと風邪の違いとは?
インフルエンザは、普通の風邪と異なり、突然38度以上の高熱が出て、
それと併せて、悪寒、頭痛、筋肉痛や関節痛、全身の倦怠感などの
全身症状が現れて、急激に症状が悪化するのがその特徴です。
これに対して、風邪の場合は、咳や鼻水、くしゃみなどの症状が
ゆっくりと現れ始めて、熱も37度~38度程度の微熱であることが多く、
インフルエンザと異なり、関節痛などの全身症状が出ないのが特徴です。
インフルエンザの症状とは?
インフルエンザの症状は、インフルエンザウイルスに感染してから、
1~3日間の潜伏期間が経過した後、インフルエンザを発症し、
突然38度以上の高熱が出て、悪寒、頭痛、筋肉痛や関節痛、
全身の倦怠感、食欲不振などの全身症状が強く現れます。
そして、その後、やや遅れて、のどの痛みや咳、鼻水などの
呼吸器の症状や、吐き気や腹痛など消化器の症状が現れてきます。
たいていの場合は、10日前後で症状が落ち着いて、回復しますが、
高齢者や乳幼児の場合には、インフルエンザが重症化し、
肺炎や脳炎などの合併症を起こすこともあります。
風邪の症状とは?
風邪の症状は、のどの痛みや咳、鼻水、くしゃみなどの症状があり、
熱も37度~38度程度の微熱で、関節痛などの全身症状はあまり見られません。
重症化することもあまりなく、1週間程度で回復します。
インフルエンザと風邪の見分け方とは?
インフルエンザと風邪の見分け方としては、
その初期症状に注意してみるとよいです。
風邪の場合は、のどの痛みや咳、鼻水、くしゃみなどの症状が
徐々に現れ始め、熱も突然高熱が出るのではなく、徐々に上がっていき、
38度程度がその上限になることが多いです。
これに対して、インフルエンザの場合は、
徐々に熱が上がっていくのではなく、突然38度以上の高熱になります。
そして、初期症状の段階では、風邪のように、
のどの痛みや咳、鼻水などの呼吸器の症状はまだ現れず、
悪寒、頭痛、筋肉痛や関節痛、全身の倦怠感など、
全身の症状が強く現れます。
そして、二次症状として、やや遅れて、
のどの痛みや咳、鼻水などの呼吸器の症状や、
吐き気や腹痛などの消化器の症状が現れてきます。
ですから、インフルエンザか風邪かを見分けるポイントとしては、
初期症状として、
突然38度以上の高熱が出たか
筋肉痛や関節痛、全身の倦怠感などの全身の症状が出ているか
という点に注意してみるとよいでしょう。
もし、初期症状として、このような症状がある場合には、
早めに病院で診察してもらった方がよいでしょう。